それってブロックチェーンにする必要ある?
ブロックチェーンを利用したビジネスやプロジェクトが増えてきています。
特に昨年からはとても増えましたね。
しかし正直、「それブロックチェーンでやる意味あるの?」というモノもあります。
今回は、そんなブロックチェーンビジネスについてのお話です。
こないだ僕がちょっと調べた中で、ブロックチェーンでなくても成り立つんじゃないか、と思ったものを取り上げます。
ALISはブロックチェーンに頼らなくて良い?
ALISについて簡単にご説明します。
ALISは日本で出来た、ソーシャルメディアプラットフォームです。
ブロックチェーンを基盤として、記事をあげて読者からついた「いいね」の数だけトークンが付与される。
それだけでなく、良質な記事を見つけた人にモトークンが付与される。
これは、グーグルに対抗して作られた背景があるようです。
今は検索で一番上に出てくる記事が良いものとは限らない。SEOを意識しただけのもので、読者が欲しがる情報を一番に考えていない。そういった現状が間違っており、記事を正しく評価できる基盤を作るべく、ALISが作られたみたいです。
このような現状を解決したいんだろう。
最近のネット検索、欲しい情報手に入らなくなってる説を提唱したい pic.twitter.com/qdcQAjYGgA
— 橋本ゆの (@riko3_) 2018年9月29日
取り組みはわかった。
でも、なぜブロックチェーンなんだろう?
仲介者を不要にし、手数料などを取る必要のない環境が出来るから?
そういう理由なら、プロジェクトの立案者が無償で仲介しても同じ環境が出来上がるはずだ。
新たな経済圏を作ろうとしている?Otakucoin(オタクコイン)について
にわかに話題なオタクコイン。
アニメやそれに関係するイベントやお店で共通して使おうとしているらしい仮想通貨。
「ファンとクリエイターを直接つなぐコミュニティ通貨」と謳ってますね。
たしかにブロックチェーンなら、P2Pでの取引が実現できる。そのため、仲介者を必要とせずに、二者間のやりとりが可能となる。
オタクコミュニティ独自の通貨を流行らせようという取り組みは、とても面白いと思った。独自の経済圏は、今後増えていく中で、今後の動きが気になるプロジェクトだと感じた。
だがそれも、ブロックチェーンでなくても成立はすると思う。
さっきのALISもそうだったが、「サービスの提供者と利用者を直接つなげること」や、「仲介が要らなくなる」という点を無理にプッシュしすぎている感じがある。
ちなみに先日、公式の質問箱に
「ブロックチェーンでやる意味はなんですか?著作権の問題ですか?」
といった内容の質問を投げてみた。現在回答待ちです。
まとめ
ブロックチェーンの特徴として挙げられることが、
・中央管理者が必要ない(個々人を直接つなぐ)
・システムが止まらない
・記録が改ざんされない
などなど。
この「分散型」という流れは、今までの動き(中央集権化)とは逆のものです。
そのため、人々は分散型に対しイメージは出来ても、うまく理解できないことが多いのではないだろうか。
必ずしもブロックチェーンを使用する必要はないのでは、っていうビジネスも世の中にはかなり多い。話題性の為に仮想通貨決済を導入している店と同じようなものだろう。
加えて、今は仮想通貨市場が下がってしまっている。件の仮想通貨取引所のハッキング事件により、マイナスイメージが強いのかもしれない。
ブロックチェーンビジネスが伸び悩んでるのも、そういう背景が原因ではないだろうか。